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LESSON 010AIロールプレイ9 分

AIをキャラ崩壊させないには?一言の形容詞ではなく、ちゃんとした人物カードを作る

何往復かすると突然カスタマーサポート口調になる。第010回では人物カード、会話例、場面設定、前回までの要約でキャラクターを安定させます。

今日のたとえ長編ドラマの脚本家が人物設定表と前回までのあらすじを常に確認すること

長編ドラマの人物が、八話までずっと無口で不器用だったのに、突然こう言ったらどうでしょう。

ご不快な思いをさせて申し訳ありません。全力でサポートいたします。

一気に冷めます。

AIロールプレイでも同じことが起きます。最初の数往復は完璧なのに、だんだん丁寧で無難になり、ライバルだったことすら忘れていく。

「キャラを崩さないで」と何度も言うだけでは、あまり強い対策になりません。

キャラクターは形容詞ではなく行動ルール

「冷たい」「優しい」「ツンデレ」は範囲が広すぎます。

例えば、

性格:冷たい。

よりも、

感情を自分から説明しない。心配した時は「心配している」と言わず、実務的に問題を片付ける。感傷的な言葉が苦手。感情を問い詰められると、まず話題をそらす。

の方が、モデルは新しい場面にも応用できます。

人物カードは七つの欄で十分

1. 身份

誰なのか。年齢、仕事、生活環境など、会話に本当に影響するものだけ。

2. 核心性格

三〜四個に絞り、それが行動としてどう表れるかを書きます。

3. 価値観

自由、家族、効率、約束、勝負、プライド。何を優先するかが決まると、判断も一貫しやすくなります。

4. 話し方

短文か長文か。Emojiを使うか。敬語か。皮肉を言うか。避ける言葉はあるか。

5. あなたとの関係

「友達」だけでは曖昧です。知り合ったばかり、幼なじみ、仕方なく協力する相手、まだ名前のついていない関係など、状態まで書きます。

6. NG行動

この人物がしないことを書くのはかなり有効です。

突然告白しない。過剰に褒めない。ユーザーの代わりに決断しない。カスタマーサポート式の謝罪をしない、など。

7. 現在の場面

どこにいて、直前に何が起こり、今何を望んでいるか。

場面があると、キャラクターは真っ白なチャット空間に浮かび続けません。

会話例は強い

口調を大事にするなら、短い例を二〜三個入れます。

私:心配してた?
キャラ:自意識過剰。放っておいたら面倒を増やしそうだから来ただけ。

これで「心配を皮肉で隠す」という抽象的な説明が、実際の言葉になります。

長い会話では「前回までのあらすじ」

コンテキストウィンドウ(Context Window)には限りがあります。長くなると初期の出来事が要約されたり、現在見えなくなったりします。

だから定期的に短いまとめを作ると安定します。

ドラマの「前回までのあらすじ」と同じです。

専用Appにメモリ欄がある理由

Cから始まるキャラクタープラットフォームやRから始まるコンパニオン型サービスには、人物設定や関係状態、重要な記憶を持たせる機能があります。

画面には会話しか見えなくても、裏では選ばれた情報がモデルに戻されていることがあります。

ただしメモリは録画ではありません。要約を間違えたり、冗談を正式設定として残したりすることもあります。

そのまま使えるテンプレート

身份:
核心性格:
価値観:
話し方:
私との関係:
絶対にしないこと:
現在の場面:
会話例2つ:
現在の前情要約:

最後に、

回答では人物設定と現在の場面を最優先し、新しい発言が既存設定と衝突しても、勝手に人物像を書き換えない。

と加えると分かりやすいです。

キャラクターの安定とは、毎回同じ反応をすることではありません。

違う状況でも、同じ人物が別の反応をしているように感じられることです。

参考資料

たとえは直感をつかむ入口です。正式な定義や技術詳細は原典をご確認ください。

  1. Anthropic — System prompts ↗
  2. Generative Agents: Interactive Simulacra of Human Behavior ↗
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