4ショットの短編を作ったとします。1ショット目は理想的、2ショット目も悪くない。でも4ショット目では主人公が別人に見える。
そこでPromptを長くしたくなります。
25歳、短い黒髪、楕円形の顔、茶色の目、白いシャツ……
これは説明を安定させますが、毎回同じ身份を呼び出す「人物ID」にはなりません。
Lesson 015で説明した通り、文字は特徴の範囲を示すもので、唯一の人物を指定する身分証ではありません。
ドラマは「同じ俳優」を使う
現実の撮影では、毎シーン「黒髪で茶色の目の人を探して」とCastingし直しません。
同じ俳優が戻ってきます。
**Reference Image(参照画像)**は、単なる外見説明よりこの「固定した俳優」に近い役割を持ちます。
Character Masterを先に作る
繰り返し登場する重要人物なら、承認済みのCharacter Masterを用意すると管理しやすくなります。
例えば:
- 正面
- 斜め
- 横顔
- 上半身
- 全身
- 基本衣装
- 中立表情
RunwayのReferenceガイドでも、自然で均一な光の明確な人物画像が安定した出発点として推奨されています。
Keyframeを先に承認する
Lesson 037で紹介したImage-to-Videoを使い、各ショットを次の順で作れます。
Character Reference
→ 各ショットの静止Keyframe
→ 顔・服・構図を確認
→ Image-to-Video
→ 編集
これで「見た目が合っているか」と「動きが合っているか」を別々に検査できます。
一貫性は顔だけではない
観客は髪型、体格、年齢感、服、アクセサリー、メイク、小道具の変化にも気づきます。
簡単な**Continuity Sheet(連続性管理表)**を作ると便利です。
Character: Mia
Hair: 肩までの黒髪
Wardrobe: クリーム色シャツ + 濃いグレーのパンツ
Accessories: 左耳に小さな金色リング、黒い腕時計
固定: 髪色・イヤリング・腕時計
モデルを強制する魔法ではありませんが、採用/却下の基準が明確になります。
SeedはCharacter IDではない
生成ツールによっては**Seed(乱数シード)**があります。
同じ条件で再現性を助けることはありますが、Prompt、モデルVersion、Reference、Aspect Ratioなどが変われば結果も大きく変わります。
同じSeed = 必ず同じ人物
とは考えないほうが安全です。
場所にも一貫性が必要
カフェの窓が3つから2つになったり、家具の位置が反転したりすることもあります。
繰り返し使う場所にはEnvironment Referenceや承認済みのEstablishing Frameを作り、人物と背景を別々に管理すると安定します。
ひとことで
Promptは「どんな人物か」を説明できますが、複数ショットで同じ人物を維持するにはReference、Character Master、Continuityの確認がより重要です。毎回似た人を作るのではなく、同じ俳優を呼び戻す感覚で設計します。
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