静止画Promptは「一枚の画面がどう見えるか」を説明できます。
動画では、それに加えて最初のフレームの後に何が変わるかを書く必要があります。
「未来都市を歩く女性を映画風に」とだけ書くと、人物がカメラへ近づくのか、横切るのか、カメラが追うのか固定なのかをモデルが推測します。
Video Promptは、短いショット指示として考えると分かりやすくなります。
一つのPromptに映画一本を入れない
「家を出て、タクシーに乗り、ホテルへ着き、ロビーに入り、友人に会う」を一回で生成するより、場面を複数ショットに分けた方が安定します。
一度に維持する人物、場所、動作、時間の変化が減るからです。
5つに分ける
- 被写体 — 誰、何が映るか
- 被写体の動き — 何をするか
- カメラの動き — カメラはどう動くか
- 場面と光 — どこで、どんな雰囲気か
- 時間感覚 — 速い、ゆっくり、間を置くなど
たとえば、
黒いロングコートの女性が、濡れたネオン街をゆっくりカメラへ歩く。風で髪とコートが少し揺れる。カメラは歩く速度に合わせて滑らかに後退する。路面の反射は安定。夜、青とマゼンタの実景光、控えめな映画的動き。
のように、人物とカメラを別々に書きます。
動きは動詞で書く
「優雅」は雰囲気です。
「ゆっくり顔を横へ向け、一度止まり、後ろを見る」は動きです。
- 前へ歩く
- 左を向く
- カップへ手を伸ばす
- 手を上げる
- 風で布が揺れる
- カメラが右へPanする
- カメラが後退Trackingする
- ゆっくりPush-inする
- カメラを固定する
のように変化を具体化します。
5秒に動作を詰め込みすぎない
短いクリップに多くの大きな動作を入れると、途中が飛んだり、複数動作が混ざったりします。
一つの主要動作と一つのカメラ移動から始める方が制御しやすい場合があります。
人物とカメラを分離する
「人物は右へ歩き、カメラは左へ移動する」は明確です。
「ダイナミックに動く」では、どこが動くのか分かりません。
失敗を直すときも、人物の動きが正しいなら人物Promptは触らず、カメラ指示だけを修正できます。
第014回の構図・光、第015回の人物一貫性、第016回の時間的一貫性も、そのままVideo Promptに関係します。
今日の一文
良いVideo Promptは、一つのショットとして、何が動き、カメラがどう動き、どこで、どの時間感覚で進むかを明確にします。
第018回からはメディア生成を離れ、アプリがAIモデルと接続するためのAPIへ進みます。
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